第8回 6次化大賞 結果発表

第8回6次化大賞第8回6次化大賞

2023年11月8日~10日まで開催された「フードメッセ in にいがた2023」において、厳正なる審査の結果、「グランプリ」、「準グランプリ」、「日本食糧新聞社賞」、「入賞」及び協賛企業特別賞として「JALUX賞」、「お取り寄せきっぷ賞」、「のもの賞」、「国分関信越賞」、「ナチュレ片山賞」、「新潟三越伊勢丹賞」の各賞受賞者が決定し、表彰されました。

審査委員長 総評

農業をはじめとする1次産業の課題を、6次産業化を進めることをもって解決を図ろうとする姿が目立ちます。加えて食品ロスや廃棄ロスというテーマからおいしいものを作り出そうというストーリーが「6次化大賞」では当たり前になっているのも素晴らしい傾向だと感じています。消費者もそうした背景に目を向ける人が増えており、付加価値として大きく訴求してもよいでしょう。一方、今年の特徴として“社会的課題”から6次産業化に踏み出すエントリーが少なからずあったのも印象的でした。耕作放棄地に新たな活路を見出したり、女性の地位に向き合うといった発想から、おいしい食品が生まれているのは驚きでした。今後も課題解決とともにおいしさの追求を忘れずに販路拡大にも注力して頂きたいです、その応援は惜しみません。

グランプリ

women farmers japan株式会社

雪の日の丸干し芋

半年以上、雪に覆われる豪雪地、新潟県十日町市。学生時代、中越地震の復興支援で出会った、限界を希望に変える限界集落の農家さんたち。こんな大人になりたいと、大学卒業後、移住し就農。その後縁あって母になり、3人の子に恵まれましたが、女性が農村で挑戦し続けることの難しさを何度も痛感しました。しかし、ここで学んだ、農業が生む目に見えない大切なものをこの子たちに繋げたい思いで今に至ります。wofaは「里山農業を、心うごく世界に」をモットーに、小さな里山で農村の課題解決や女性農家の自立支援に努める農業法人です。挑戦をたくさん支えてくれた人達がいたからこそ、次は私たちが農業者として商品を通じて一歩踏み出そうとしている人、立ち止まっている人を応援していきたいです。

雪の日の丸干し芋

準グランプリ

イチカラ畑

イチカラそばインスタント

閉鎖した農地や牧場を自社で再生し地域の名産である「蕎麦」を有機栽培し加工販売しています。環境になるべく負荷をかけないような商品規格を行い、有機栽培を基本に、自然エネルギーを使用した原料貯蔵(雪室)にも取り組んでいます。加工方法も国産原料を主に使用し、添加物をなるべく使用せずに体にやさしい食品づくりを心がけております。地域の障害者施設と契約し農作業から商品製造まで連携し作業を行っております。現在弊社では国内の有機そばの約40%強を生産しており、県内ではJAS有機認証圃場の最大面積です。収穫した玄そばの7割以上を加工品として加工し販売しております。有機栽培を軸に地域の活性化と雇用促進を目指し農園の観光地化活動も行っております。

イチカラそばインスタント

日本食糧新聞社賞

gelato en.(有限会社サンドーデザイン)

gelato en.『クラフトジェラート』

2020年より熊野大社参道にある年間約4万人に来店いただいているジャパニーズアイス専門店ジェラートエン。一年を通して日々ことなる16種類以上のジェラートが店頭に並びます。パートナーシップを組む生産者の方々は25名以上。※味噌・醤油・酒など含む。原料のフレーバーは、出来る限り地域性の高い生産者の顔が見えるものを使用。地域の農作物、農法、販売方法の可能性を生産者の方々と二人三脚で、地域、環境を一緒に次世代につなげるために高付加価値化を目指し探究し続けています。

gelato en.『クラフトジェラート』

協賛企業特別賞