審査委員長 総評
本年の6次化大賞には様々なエリアからのご応募があり、この賞の認知が広がっていることを嬉しく思います。そして応募商品の多くには、様々な環境や立場から見出した農業課題に着目して取り組みを始めた経緯が存在していることがよくわかりました。「そこに原料があるから食品を作る」という単純なものではなく、社会貢献や地域活性、安心なものを届けたい、あるいは廃棄される農作物をなんとか使えないかといった、各々の強い思いを感じました。一方で、今後の販売計画についての弱さも気になりました。6次化の道に入り込んでしまったということは、ビジネス拡大も最終目標のひとつなのです。商品に対する未来設計をも明確にすることで、多くのバイヤーに安心してお取引頂けるようになるのではないでしょうか。良い商品が多いだけに、 今後の進化にも期待がかかる開催でした。